来チャイナ-上海

【2022年10月上海】二年半ぶりの日本一時帰国で感じた中国との違い

7月末から9月初旬まで、二年半ぶりに日本に一時帰国しました。上海に五年間住んでいるので、中国の文化・礼節等が身に染み付いています。そのため、日本に一時帰国した際に「全然違うな」と感じることがたくさんありました。ほんの1ヶ月程度の一時帰国でしたが、その時に感じた日本と中国の違いについて書こうと思います。

日本人の人間性

勤勉さ

 実家のマンションで時々見かける管理人さん、熱心に掃除をしているところを見かけました。マンション内のゴミも拾っています。おかげでマンション内はとても清潔に保たれています。上海の自宅では見かけない光景でした。

 実家から駅に向かう道中、小さな小道ですが道の脇が工事中でした。通り過ぎる際に、その交通誘導の警備員が「どうもすみませーん」と僕に向かってお辞儀をしました。上海では絶対にありません。熱心だなぁと思いながら駅に向かいました。

 病院に行った際、中国入国のためのPCR検査を受けようと受付の人に予約の相談をしました。そしたら受付の人が「申し訳ございません、水曜日と木曜日は休みなのでPCR検査も受けられません」と、本当に申し訳なさそうに謝られました。中国では「その日は休みだから他の日にしてくれ」と普通に断られます。休みなのは仕方がないのに申し訳なさそうに謝るのを見ると、日本人は真面目だなと感じます。

 接骨院にも行きました。上海でも矯正をしてくれるところがありましたが、今回行った日本の接骨院のレベルは全然違いました。とても上手で身体の痛みが取れました。それ以上に、非常に熱心に身体の部位の説明や、自分でもできるストレッチなども教えてくれました。上海で行った接骨院は何の説明もなく、技術的にも劣っていました。人にもよるとは思いますが、仕事に向き合う熱意はすごいなと感じました。

 中国のワクチンは日本では認められていないため、日本でもワクチンを打つことにしました。その際、「受付」、「確認」、「医者の確認」、「ワクチン接種者の確認」、「接種後の確認」、「証明書発行の受付」、と大まかな流れになっていますが、何回も何回も同じことを聞かれました。例えば、「中国でもワクチン打っていますが、大丈夫ですか?」とか、何回も何回も。中国では、「受付」、「ワクチン接種」でおしまいです。すぐ終わります。やはり日本人は真面目だなと思いました。

 カフェに行くと、多くの人が勉強しているように見えました。実際は何をしているのかわかりませんが…。それにしても、学習書とペンでノートに向かう姿を見ると、日本人の向上心の高さを感じました。

公共のマナー

 当たり前、と思われるかもしれませんが、日本では外で唾を吐いている人がいません。上海では比較的年を召されてる人は唾を吐く人が多いです。

 日本ではマスクをつけている率が非常に高いと感じます。外にいてもマスクをしています。食事をする前後でもマスクをしています。最近ではマスクをする必要ないだろうと思っている人も多いようですが、それでも真面目につけていて驚きました。最近の上海では殆どの人がマスクを外しています。

 日本では歩道を歩く際、バスや乗用車が、僕が歩道を通り過ぎるのを待ってくれます。上海の、特にバスですが、むしろ偉そうで、先に通らせろと言わんばかりに突進してきます。バスの運転も非常に荒く、運転中は何かに捕まっていないと危ないです。これが公共のバスなのか…とがっかりします。

 日本の電車に乗った時、皆リュックサックは肩に背負わず手前に持ちます。乗っている際は、お互いなるべくぶつからないよう距離を置きます。靴も踏まないように気をつけます。上海の地下鉄では、何回靴を踏まれたか分かりません。

 日本で新幹線にも乗りました。席を倒す際に一声かけるか掛けないかという議論がありますが、中国では倒したい時に倒します。日本では気を使いすぎて、少し疲れます。

公共の場所が綺麗

 成田空港に降りた瞬間から、「日本はとても綺麗だ」と感じます。

 日本の色んな公共場のトイレに行きましたが、どこも綺麗でびっくりします。使う人が後の人のことを考えてなるべく汚さないようにしていると思います。

 カフェなどは、食べ終わったらトレイを返却口へ戻します。ゴミもちゃんとゴミ箱に捨てます。中国では逆にトレイやゴミ等はそのままテーブルに置いていきます。それを処理するのは店員の仕事なのですが、かなり長い間放置されていたりするので、清潔感がなくなります。

コロナ政策

 上海では街の中に、数百メートル内に臨時の検査場ができていて、そこですぐ無料でPCR検査を受けることができます。それを受けて、スマホ何に陰性証明書を表示しないと公共の場所に入ることができません。つまりほとんど何もできない状況です。今年に入って、100回は受けてるのでは?と思いますが、日本人の友達に聞くと「PCR検査」は受けたことがない、という人ばかり。PCR検査は2、3万円するということもありあまり一般的ではない様子でした。これにはびっくりしました。

 上海ではPCR検査が一般的になっているためか、レストランやカフェなどに入っても皆マスクは外しています。日本でレストランやカフェに入るとアクリル板の「衝立」が設置されています。しかもマスクをしています。上海では衝立を立てているところを見たことがありません。

スマホアプリ

 中国では「Alipay」か「Wechat」で殆ど完結して、非常に分かりやすいです。殆どの機能はこのアプリ内に集約されています。日本ではアプリが乱立しています。キャッシュレス決済が浸透するのはまずあり得ないかなと思いました。アプリが多すぎて困惑します。

 キャッシュレス決済の普及がいまいちで、現金やクレジットカードを持ち歩かないといけないのが非常に面倒に感じました。友達と飲みに行った際のお会計は現金…。「あ、5千円しかない、誰かさんが誰かさんにいくら渡して、云々云々…」。上海だと、「後でWechatで請求するから払っておいてー」でおしまい。後でWechat経由で払います。

自販機の誘惑

 日本の自販機設置数は非常に多いと聞いたことがありますが、改めて自販機数が本当に多いなと感じました。しかも自販機内の飲み物が美味しそう…。上海にも自販機はありますが、日本ほど多くありませんし、僕にとって魅力的な飲み物が殆ど置いていません。日本に帰るとついつい自販機に手が伸びてしまいます。特に缶コーヒー。とても美味しいです。

本屋の誘惑

 電車を使う際に、駅中にある本屋…。特に用事もないのに何故か立ち寄ってしまいます。そして本屋をぐるっと一周すると、いつの間にか手元には本が。上海は本屋はとても少ないです。いつも日本に帰ると本を買ってしまいます。

電圧

 日本の家庭用のコンセントは100Vになっていますが、中国のコンセントは220Vです。日本に戻ってドライヤーを使うと風の弱さにびっくりします笑。 電気ケトルなんかも、日本だととても遅く感じます。

二年半、日本に帰っていなかったわけですが、とても新鮮に感じました。とても近い両国、日本と中国ですが、色々違うところが多くて驚かされました。

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