【2020年5月上海】コロナ禍は一段落、街角で中国象棋を指すおじちゃんにほっこり
5月8日の上海市政府のプレスリリースでは「5月9日0時より、当市の重大突発公衆衛生事件に対する応急対応レベルを二級対応から三級対応へと切り替えることを決定した」とのこと。日曜日の昼間に外を歩いていると、おじちゃん達が将棋のようなゲームをして楽しんでいて、平和な上海が戻ってきたなと感じました。ついでに気になったのでこの将棋のようなゲームは何なのか調べてみました。
Wechatアプリでフォローしている上海市政府の情報によると、「5月9日0時より、当市の重大突発公衆衛生事件に対する応急対応レベルを二級対応から三級対応へと切り替えることを決定した」とのこと。対応レベルが引き下がったということです。とは言うものの、引き続き多くの規制が引き継がれています。
海外からのフライト入境者に対しての検疫対応、スマホアプリ上の「随申码」健康コードの提示による人々の滞在状況の把握、交通機関における感染予防コントロール措置、核酸検査の徹底、学校運営の厳格なコントロール、症例に対する観測や発見能力の高度化、などなど六項目の措置を徹底するとのこと。
これを受けて、少し変化を感じるようになりましたが追ってブログに記載していこうと思っています。
さて、これを受けてかどうかは分かりませんが、日曜日の昼間に外を歩いていると、ある道の一角でおじちゃん達が将棋のようなゲームを楽しんでいます。口をガーッと開けて椅子の上で寝ているおじちゃんを見ると、平和な上海が戻ってきたなと少し微笑ましい。
8〜10人くらいのおじちゃん達が真ん中に置いてある将棋盤を囲って、椅子に腰をかけています。将棋盤のようなものを見つめて勝負の行方を腕を組んで見守ります。う〜ん、なんとも真剣な眼差し…。
この将棋のようなゲームをネットで調べてみました。どうやら「象棋(シャンチー)」と言って、中国やベトナムで盛んなボードゲームとのこと。中国では国家の正式なスポーツ種目となっています。「非物質文化遺産」に登録されているとのこと。とにかく中国では有名な遊びのようです…。
中央の縦線のない部分を河界または河といいます。このゲームは漢の劉邦と楚の項羽との楚漢戦争で、運河を境にして、東を楚、西を漢、と見立てたものだとか。視線の引かれた18箇所の各点は九宮といい、王城に見立てられています。愛好者数は5億人いて、チェスの3億人を超えて世界で最もプレイヤーの多いゲームであるとのこと。
ちなみに日本国内でのこのゲームの愛好者数20万人、将棋は1,500万人とのことでなじみが薄いです。
難易度で言うと、「チェスより複雑だが、将棋よりは単純」とのこと。将棋ってやっぱり難しいんですねぇ…。
それにしても、パッと見ですがこのゲーム、将棋のように見えました。駒の名前も、「兵」とか、「馬」、「車」とか日本人なら当たり前のように読めるし、将棋の駒の名前と似ている。そもそも漢字自体中国と日本で共通のものですしね。このゲーム、宋代の頃から発生したものであるようですが、本当に遠い昔から中国と日本は深い関わりがあったんだろうなぁと感じます。