【2020年5月上海】海賊版DVD販売の小店、密かに商売は続いている
数年前までの上海は、海賊版DVD販売の宝庫でした。つい最近まで日本のテレビで放送されていたドラマ、映画、アニメ、それから音楽ライブビデオなんかもお決まりの場所で、安く簡単にすぐに手に入りました。ネットの普及、習近平さんによる取締りの厳格化が影響しているせいか、「お決まりの場所」も減っているよう… そんな中先日路上を歩いていると海賊版DVD販売の小店を発見。まだ息を潜めて商売は続いているようで、何だかほっこりしました。
Movie Starと言えば、日本からの駐在員や出張者の方々が海賊版DVDをそこでまとめ買い、日本にいるお子さんに買っていく、という流れがありました。今もあるとは思いますが、こういう状況も変わって来てるのでしょうか?ネットのスピード、サービスが以前に比べて良くなったということもあって、DVDに対しての興味が薄れてきたのかもしれません。
DVD一枚は基本的には10元(150円)ということですが、同じ10元でも為替の違いもあって、以前は120~130円でした。一枚の単価も上がってます。まとめて購入すると結構な違いですよね。
先日発見したMovie Starのような小店は仙霞路の道沿いにありました。仙霞路といえば、日本人お馴染みの道、日本の料理店等がずらっと並びます。
そんな並びの中の飲食店の前に小店が並びます。お店の前で堂々と並んでいるので、テナント料みたいなのは払ってるのかな?上海も結構規制が厳しいので政府に許可を得てお店を出してると思うんだけど、どうなんでしょう…。めちゃ気になります。
小店の一角には日本人用のスペースがあり、多くの日本語表記DVDが並びます。
例えば、「火口のふたり」。知らないのですが、ネットで調べるとやはり最近のもののよう。2019年の映画みたいです。
続いて「トップナイフ」。調べてみると、これは2020年3月14日が最終回のドラマ。めっちゃ最近!さすがです…。
他には韓国語のDVDなんかもあります。韓国人も上海に結構いますからね。
別の一角を見てみると、中国語表記のBlu-rayなんかもあります。洋画ですね。ネット環境を作れないご老人等の方々向けなのでしょうか。
DVDとは別にタバコ販売もしていました。こちらがシャッターを向けても全く気付かず、じ~っとしているおじさん…。寝ているのかな。
タバコ販売に1名販売員がいて、DVD販売にももう1名販売員がいます。そしてもう一人別の場所に店長らしき人が。この店長のような人がきっとこの場を仕切っているのでしょう。勝手な予想…笑。
こういう小店でも電子決済が浸透している中国。QRコードがしっかり準備されており、AlipayかWechatでの支払いで完結します。販売する側も小銭を持つ必要がないし、いいですよね。しかも紙一枚切れのQRコードだけ持ってくればいいわけですから…。
上海の中心地は特にこういう小店って減って来てますよね。街の景色ってこうやって変化していくんですね。