【2021年12月上海】季節外れの「上海蟹」を食べに昆山の「陽澄湖」へ
季節外れの「上海蟹」を食すことに
秋は「上海蟹」の季節です。10月に入ると、お互い「上海蟹」もう食べた?だの、「上海蟹」を食べに行こう、と何かと話題になります。僕も上海に来て5年、毎年のように「上海蟹」を食べています。「上海蟹」にはオスとメス、で味が全く異なります。10月にはメスが、11月にはオスが美味しい時期であると言われています。蟹の美味しい時期は2ヶ月しかなく、これを逃すとまた来年、ということになります。すでに年の瀬に入っているわけですが、なぜか中国人の友人にお誘いを受け、上海蟹を食べにいくことになりました。
最上ブランド「陽澄湖」の蟹
ちなみに日本人の間では「上海蟹」と呼んでいますが、中国人の友人に聞くと、「大闸蟹(ダージャーシエ)」と呼ぶ、とのこと。「上海蟹」とは呼ばないとのことです。この呼称は日本人の間だけなのかな?「上海蟹」というくらいですから、蟹も上海で取れるのだろうと思われそうですが、最上級の蟹は実は上海の隣にある「昆山(クンシャン)」にある「陽澄湖(ヤンチャンフー)」という湖で取れるようです。上海市内から車で1時間30分程度のところにあります。今回友人に連れて行ってもらったのも同じ場所でした。
「陽澄湖」沿いの蟹レストラン
今回連れて行ってもらったお店の名前は「蟹仙楼(住所:湖滨南路3338号)」。流石に時期外れ、しかもこの日は寒波が迫りマイナス1度と激寒だったこともあってか、お客さんは全然いません。駐車場もガラガラ。
店内に入って、2階からは見事な「陽澄湖」を望むことができます。お店の人は「蟹はここで獲れるんですよ」と言いますが、本当にそうなのかなぁ笑、とかまぁ余計なことも考えつつ、席に着きます。中国らしく、円卓です。
レストランの価格
価格は比較的リーズナブルでした。メニューの中に蟹の価格が書いていないようですが、おそらく六匹で150元(2,500円)程度でしょうか?上海だともっと高いかと思います…。その他のメニューも28元(470円)から、高いものだと188元(3,200円)。
蟹と紹興酒
上海蟹に必ず付いてくるのが紹興酒。僕はお酒が飲めない人間なので、紹興酒が蟹に合うのかどうか全く分からないのですが、兎にも角にも紹興酒なんだそうです。
どうやら蟹は食事のラストの砦のようで、一通り出てきた料理を食べ終えた頃に蟹が出てきました。こうやって前に運ばれてくると迫力があります。季節外れのせいか、今回準備してもらったのは「メス」だけのようです。
上海蟹の食し方
上海蟹には食べ方の手順がありますが、毎年食べるたびに忘れてしまいます。中国人の友人に教わりながら、恐る恐る蟹を分解しながら、少しずつ食べていきます。日本の蟹のように大きな身が付いているのかな、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが全然違いますので別物を想像して置いた方が良いでしょう笑。身はちょっとしかなく、殻の中にある微々たる身をチュパチュパ吸い付き、必死になって身を吸っていきます。あとは蟹の中にある、これまた微々たる量のメスの黄色の卵、そしてオスの白子を楽しみます。ちびちび食べながら、紹興酒も少しずつ。
確かに美味しいは美味しいのですが、未だあまり魅力が分かっていません。また来年チャレンジです…。