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【2022年1月上海】HSK6級合格!リスニングテストの勉強方法とコツ

2022年1月、現地採用サラリーマンとして上海に降り立ってはや5年、ようやくHSK6級が合格できました。HSK6級の問題は大きく分けて大問が三つに分かれています。「リスニング」、「リーディング」、「作文」と別れており、僕の点数はそれぞれ66点、68点、57点でした。各大問の中でも苦戦した「リスニング」の問題ですが、何とか6割以上取れました。昨年から本格的にHSK6級の問題を始めたわけですが、当初は「こんな問題解けるわけないだろ!難しすぎる!」なんて思ったものです。本当に難しい「リスニング」ですが、その勉強方法とコツをご紹介したいと思います。

1.5ヶ月で22点アップ

無事合格、と言いたいところですが、2021年11月20日に受けたHSKでは300点中169点と6割に届かず不合格という結果でした。非常に悔しく、改心し、勉強し直して結局2022年1月には22点アップして191点で合格。リスニングは前回100点中48点が今回66点と伸びました。ここではどのようにしてリスニング点数がアップしたのかを紹介していきます。

今でもリスニングの内容はさっぱり分からない

6割以上取れたものの、6級のリスニング問題の内容は殆ど聞き取れません。何の話をしているのかすら殆ど分かりませんでした。それでも、6割以上は取れますのでご安心ください。

勉強する上でなくてはならないもの

iPad Pro、Apple Pencil、それからNotabilityアプリです。これがなければ効率的に勉強できませんでした。詳細は省略しますが、次の「三つの勉強方法」に勉強時の画像をいくつか貼っておきますので参考にしていただければと思います。

三つの勉強方法

大きく分けて三つの勉強方法を実施しました。

一つ目、「過去問5年間分」を一通り解く、です。

これの目的は「試験に慣れること」、「自分の実力を図ること」でした。あまり勉強時間が割けない中でしたので、期間を置きながら一日15問など少しずつでも解いていきました。時には殆ど×がつくこともあって凹むことが多かったです。毎回6割以上の正答率を目指していましたが、実際の正答率は6割よりも低いと思います。

解くことに重点を置くのではなく、必ず答え合わせの後の分析をしていました。なぜ間違えたのか、再度リスニングの聞き直し、解き直しなど、どちらかというとそちらの方に時間を割きました。

結局、過去五年間分を一通り終えると、それ以上は繰り返しやりませんでした(少しはやりましたが)。

iPad ProにNotabiliryアプリを入れて使用。PDF化した問題集とリスニング音材を取り込み、一つの画面で完結します。

二つ目は、「ディクテーション」です。読み上げられた例文を書き取ります。個人的にはこれが一番リスニング力向上に役立った気がしています。

使った教材は「合格奪取!新HSK6級単語トレーニングブック(アスク出版)」です。HSK6級の勉強で使った教材はこれと過去問題集だけでした。この単語帳を使って、単語を覚えながらディクテーションをしていきました。一文一文、読み上げられた例文を書き取っていきました。ちなみに今でも聞き取るのが非常に難しいです…。毎日30分やりましたが、一日に五〜八問くらいしか進みません。「単語帳」を使っているのですが、「単語」を覚えるつもりは全くなく、実際これだけでは全然覚えられませんでした。それでも非常に勉強になった気がしています。

左には単語帳の例文を(黄色塗り箇所は著作権があると思い塗りました)、右には聞き取った文を記載。

三つ目は、「聞き流し」です。ディクテーションで使用している「合格奪取!新HSK6級単語トレーニングブック(アスク出版)」を出勤中に繰り返し聞きました。自宅から会社まで、徒歩で30分程度ですが、その通勤中は単語帳の例文をずっと聞いていました。「聞き流し」と言っても、もちろん意識的に聞いていました。聞き取れていない部分はすぐテキストを見て確認します。iPhoneを片手に毎日やりました。これをやることで耳を慣らそうと考えました。または、単語をなるべく多く覚えようと努めました。

スマホでもNotabilityを使用し、iPadと同期させます。これでリスニングを聞き流すことができます。

勉強時間はどれくらいか?

毎日のノルマとして、通勤時間の徒歩30分に単語帳の例文聞き流し、朝通勤後に時間があれば少し10分程度ディクテーション、会社が終わってから30分程度ディクテーション、を課していました。仕事が残業になったり、付き合いで飲み会があったり、疲れて勉強できなかったり、なかなか思い通りには行きませんでしたが、できるだけのことをしました。過去問題集に関しては殆どやりませんでした。前回、HSK6級が不合格だった前に既に五年間分の過去問を解き終えていたからです。大体流れは掴めていたので、殆どやりませんでした。

問題解き方のコツ

「リスニング」問題は第一部分、第二部分、第三部分、に分かれています。

第一部分は全部で十五問。一話につき一問が出題される形式です。三部分の中で一番簡単だと思います。これの解き方は、読み上げられた問題文に出てくる単語が解答文A~Dの中と一致するのを探します。A~Dの中にある文面が読み上げられればそれが答えになることが多いです。内容は全然わかりません。もっとリスニング力が上がれば、ちゃんと内容まで聞き取るべきなのでしょうが、何せ難しいのでこのように解いていくしかありません。とにかく読み上げられた単語などを拾って、A~Dの中の単語と照らし合わせる、ということに尽きると思います。

リスニングの第一部分の問題。黄色塗りは著作権を気にして念のため塗っています。

第二部分も全部で十五問。一話につき5問出題されます。男性が女性に(逆もある)インタビューするという長文が読み上げられます。例えば、男性が女性に質問する、女性が回答する、ということになります。この場合、「回答する側」が答えになることが多いです。そして第一部分と同様に「回答する側」で読み上げられる単語を解答文A~Dの中から探します。一致すれば正解になる可能性が高いです。非常に難しいですが、問題文が読み上げられながら、一致したらリアルタイムで解答します。問題文が読み上げられた後に、五問質問文が読み上げあれますが、これは無視しました。僕の場合は、次の五問の解答文を先に読み、大体の内容を把握することに努めました。

第三部分は二十問。一話につき3~4問の出題です。これも第一部分と同様に読み上げられた文と解答文A~Dの単語の一致を探すことに専念しました。第二部分と同様に、問題文が読み上げられる前には必ず解答文A~Dはざっと目を通し、内容把握するようにしました。こちらも問題文が読み上げられた後に質問文が読み上げられますが、これも第二部分同様に無視しました。この第三部分が一番難しいと思います。

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