【2023年2月上海】結婚を機に引越し、新しいサービスアパートメントの暮らしについて
僕は現地採用として上海で6年間生活しており、これまで日本人としては安価な家賃で「どローカル」な場所に住んでいました。しかしながら、このたび結婚することとなり、日本人の妻が上海に来ることになりました。そこで流石にこの「どローカル」な場所ではまずいと思い、新しい住居に引っ越すことになりました。新居はなんとサービスアパートメント。今回は、僕が以前住んでいたローカルチックな住まいと、新しい住居との違いについてお話ししたいと思います。
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新しい住まい、サービスアパートメントについて
家賃
以前までの家賃が5,000元(10万円)でしたが、なんと今回借りたのがなんと8,900元(18万円)!ほとんど倍の金額です。日本であればとても良いところに住めます。上海の家賃相場は毎年上がっていて、びっくりする価格になっています。僕の周りにいる日本人の駐在員の家賃は、15000元(30万円)〜30000元(60万円)程度でしょうか。如何に贅沢な暮らしをしているかが分かります。
部屋の広さ
以前の住まいは35㎡でしたが、今回は52㎡とのこと。数字上は広くなってますが、感覚的には少し狭くなったような気がしています。中国で家を借りる際には、建築面積はあくまで目安であり、完全な信頼性があるわけではないようです。建築面積の計算方法が標準化されていないようです。不動産屋さんも面積を誤魔化し、部屋を広く感じるようにしているという話もあります。
狭いとはいうものの、収納が大きいです。ほとんどの荷物は収納棚に入れましたので、部屋はとてもスッキリしています。以前の住まいでは収納がほとんどなかったので、ごちゃごちゃした感じがありました。今は部屋がスッキリしたからか、頭もとてもスッキリする気がします。
設備について
キッチンには新品の冷蔵庫、新品の電子レンジなどが揃っています。以前の住まいの冷蔵庫は安物だからか、途中から壊れ始め、水が中に溜まることがありました。扉もうまく閉まらないことがありました。
シャワー室は狭いですが、トイレとシャワーが仕切られています。当たり前と思うかもしれませんが、僕の以前住んでいた住まいは仕切りはありませんでした。カーテンを購入して仕切りを作っていました。とても狭かった…。
家具について
ベッドはとても綺麗です。テーブルと椅子も新品で、しっかりとしたものを準備してもらっています。以前の住まいでは、プラスチック製のすぐ壊れてしまいそうなものでした。大家さんが椅子を購入する時に、値段をちらっと見せてもらいましたがなんと280元(5600円)もする。僕にとっては驚きでした笑。
乾燥機つき洗濯機
これがとても便利!洗濯機に一度入れておけば次の日の朝には乾いています。これも新品を準備してもらいました。以前の住まいでは洗濯機の後に、別途購入した乾燥機にわざわざ洗濯物を移し返さなければなりませんでした。乾燥機から出てくる蒸気も外に排出するため窓をずっと開放する、など工夫が必要でしたが、今回からはその心配もありません。蒸気は配管に向けて排出されているのかな?この仕組みは僕にはよく理解できません…。今の所、乾燥後のニオイは気になりません。大丈夫そうです。
鍵
今までは鍵が必要でしたが、今回からは鍵は不要。「ピピピっ」とナンバーを押せば鍵が開きます。鍵が一個減ったので、ポケットがスッキリします。以前の家は鍵を忘れると大変でした。団地の門に待ち構えるおじさんに「鍵開けてくれ」と言いにいかなければなりません。そしてしまいには200元(4000円)のボッタクリ価格を言い渡されます。これがなくなるか、、、と思うととても嬉しく思います。
騒音
1ヶ月住んだ中で、隣の音かな?と思ったことは一度ありました。しかし、数分でした。殆ど聞こえませんでした。半分ホテルのような作りだからか、隣との壁は厚いようで何も聞こえません。しかも最上階ですので、尚静かです。洗濯機の音も静かで、全然気になりません。隣の部屋に音が聞こえなさそうなので、最近では鼻歌も歌うようになりました。以前は隣の部屋に聞こえてしまいそうで遠慮していました。地味に嬉しく思います。
清潔さ
今回の住まいを決めた決定的な理由の一つが清潔さです。全般的に内装の材質が良いと思います。ゴキブリが出てきそうな嫌な感じの隙間がありません。言葉で説明するのは難しいのですが、とにかく安心感のある清潔さです。以前の住まいはゴキブリが出ることも多かったです。ビクビクしながら家に帰っていたものですが、そんな気持ちもなくなりました。自宅に入ると良いニオイがします。以前は自宅に帰ると配管の嫌なニオイがしたものです。
ビルについて
「ローカルチック」な雰囲気が少ないです。説明が難しいですが、暗くて、ボロボロで、お化けが出そうな雰囲気です。住んでいる人も洗練されていて、若い人も多いです。以前の住まいは殆どおじいちゃん、おばあちゃん。
「物業管理」というところがビルの管理をしていますが、明るくて、対応もとても良いです。外国人慣れしているからか?僕のような人間が来ても丁寧に対応してくれます。とても安心感があります。以前の住まいでは一人で生き抜いていくしかない、そんな雰囲気がありました。
その他の施設・設備
ジムがありますが、一般的なジムではなく、一対一のマンツーマンレッスンをするためのサービスが主でシャワー室等もついていません。詳細なサービスは不明。
24時間のコンビニがあります。しかも半無人。好きなものをとって、レジでピッとするだけ。帰りがけに小腹が空いた時にちょっとしたお菓子を買えるのでとても便利です。
ヨガができそうなちょっとした部屋などがどこかのフロアにあるようです。まだ探検し切れていませんので分かりません。プールはどうやらないようです。
電動バイクもちゃんとした置き場があります。しかもちゃんと充電できるようになっています。以前の住まいにはこんなものありませんでした。でもよく見てみると、小銭を入れて使わなければならないようです。今どき小銭は持ってない…。ということで充電するには不便です。ですが、ちゃんと屋根もあるので雨ざらしにはなりません。前はずっと雨ざらしで、バイクが錆びつきました。
エレベーターが三つあるので、比較的来るのが早いです。最上階の25階に住んでいますが、上昇スピードも早いため、あまり精神的に苦痛に感じません。ただし、忘れ物をしたときは面倒だなと思います。
新居のデメリット
部屋が狭い
二人で住むには少し狭いです。同じ9000元(18万円)を出せばもっと広い部屋を借りることができます。僕の場合、会社から近い、清潔感がある、という点が重要な点でしたのでここに決めました。
電気代が高い
ガスが来ていません。つまり、お湯やコンロはすべて電気です。特にシャワーを浴びるために温水が作っておく給湯器が電気代を食いそうです。しかも電気代は通常の1.5倍程度です。通常の自宅の場合、電気は電気会社へ、ガスはガス会社へ、水は水道会社へ支払います。しかし、今回はすべて「物業管理」会社へ支払います。その分手数料が高くなります。しかも、以前であれば支払いはすべて電子決済で自動で支払いができましたが、今回からは物業管理会社のオフィスへわざわざ出向いて支払わなければなりません。今どきの中国にしては珍しいです。電気代がどれくらいになるのか、今から心配です。節約節約…。
ベランダがない
窓も少ししか開きません。布団の外ぼしができません。25階ですので、風通しは良いのですが、長くは住めないかなと思います。
サービスアパートメントに引越して変わったこと
自宅に帰ることが楽しみになりました。以前は自宅に帰ると、配管の嫌な臭いがして、ゴキブリが出ていないか、などビクビクしながら帰宅していました。
キッチンも横長で広々とし、清潔感もあるため、料理のしがいもあります。自炊する機会が増えました。
シャワーも快適です。少し狭いのですが、お湯の出も良いし、安心して入ることができます。
テーブルに座る時間が増えました。以前は自宅に帰ると、テーブルに向かって勉強などをする気が起きませんでした。ずっとベッドに横たわっていたような気がします。なぜか分かりませんが、新しい住まいではテーブルに向かって勉強したり、のんびりしたりしています。居心地が良いと感じるからだと思います。以前はカフェでしか勉強する気が起きませんでしたが、自宅でも勉強する選択肢が増えたためとても嬉しく思っています。
現地採用サラリーマンが抱える住環境の問題点
現地採用は自宅の費用は駐在員とは違い、自分でもちます。そのため、どうしても費用をなるべく抑えよう、と思い安い家を選びます。駐在員の人の住む場所と比べ、とても惨めな思いをします。駐在員の場合、住居の手配等も会社の人がすべてやってくれます。会社にも近く、日本人の多い便利なエリアに住むことができます。これが現実…。