来チャイナ-杭州

【2022年11月】千島湖トライアスロン(113)大会に出場した!

 トライアスロンの大会が「千島湖(チエンダオフー)」という場所で開催されました。上海から車で5時間程度のところにあります。観光地として有名で、文字通り綺麗な湖があり、自然に溢れた素敵な街でした。今回の大会の開催主催者は「STC大鉄」と言いますが、STCとしては中国で初めて「226」の大会を行うとのことです。「226」とはいわゆるアイアンマンレースのことです。僕は実力及ばず、今回は初めて「113」、つまりアイアンマンレースの半分の距離をいくレースに出場しました。そして、時間はかかりましたが何とか完走することができました。今年は政府の厳しいコロナ政策によって、ことごとくトライアスロンの大会が中止になりました。最後の望みとなった「千島湖」でのトライアスロン大会ですが、無事開催されて良かったです。

上海から杭州市の千島湖までの移動

 会社の車を使って、自分の運転で行く事にしました。トライアスロンは荷物が非常に多いです。特にバイク(ロードバイク)は大きすぎて、郵送サービスなど利用しなければなりません。幸い中国での免許証があり、会社の車も借りることができました。会社の車は非常に大きいので、友人と二人で行く事ができました。バイクも2台乗せました。移動時間は5時間程度の予定です。距離にして400km弱。大変な距離ですが、行けないことはないだろう、ということで運転することにしました。

 大会前に物議を醸したのが「PCR検査」の検査回数でした。大会直前になって、「大会前までに3日間で3回のPCR検査を受けなさい(しかも杭州市内で)」との指令が。大会が日曜日ですから「木曜日、金曜日、土曜日に1回ずつPCR検査を受ける」や「金曜日、土曜日、日曜日(土曜日の深夜)に1回ずつ受ける」など意見が錯綜しました。中国らしいのですが、結局はっきりとした答えは得られず、不安を抱えたまま金曜日の夜に千島湖に向かうことにしました。仕事が終わってから、荷物を積み込んでの移動でしたので、結局出発時間は夜の20時頃。疲れた週末の夜に長時間運転ということで大変でした。

 「杭州市に入った1.5時間以内にPCR検査を受けなさい」という条例があります。高速で杭州市に入った人はどうなるのか?とても不思議だったのですが、なんと杭州市に入る料金所で検査を実施しています。料金所を通ると、防護服に覆われたスタッフが「こっちへ来い」と言わんばかりに待ち構えています。ここで強制的にPCR検査を受けさせられるわけです。「こんなに無駄に時間もお金もかけて、そりゃ経済へのダメージも大きいわ、馬鹿らしい」と愚痴もこぼれます。

千島湖に到着

 上海を20時に出発して、千島湖のホテルにチェックインしたのが深夜2時ごろでした。クタクタでしたので、すぐ眠りにつきました。

 さて、大会前日の土曜日となりました。まずは朝早くからスイムの試泳をしに行きます。

湖で試しに泳ぎました。

 日中は大会の登録があります。書類への署名などします。

大会の登録。

 大会に必要なNoシール、スイム帽子など色々いただきます。

色々なグッズ等をいただけます。

 PCR検査も受けます。これで2回目です。

近くでPCR検査を受けることができます。

 試しにバイクで走ります。とてものどかなところです。天気も良く最高でした。

湖沿いを快走。

 その後も車を使ってコースの下見、トランジションの下準備、など諸々やって1日が過ぎました。

ここからスタート地点。準備中です。

 結局「3回目のPCR検査を土曜日の深夜に受けなければならないのか?」ということに関しては解決しました。土曜日の夜19時ごろに宿泊先のホテルにPCR検査員が来てくれて、それを受ければOK、ということに落ち着きました。最初からそういう風に通知してくれればいいのに…。これで最後の不安は消えました。

 宿泊先のホテルは景色が最高です。

部屋から望む景色は絶品。

 室内は清潔感もあるし、言う事なし。

部屋も清潔感あり快適。

大会当日。スタート!

 大会に向けて、朝早くから(4時半ごろ?)バイキング形式で美味しいごはんをいただくことができます。

 中式から洋式まで準備されています。とても美味しかったです。今回の大会は「113」と長距離ですから、腹一杯蓄えて大会に臨みます。

 トランジションエリアに行くと既に沢山の人が準備を始めています。この時の高揚感、緊張感がたまりません。ワクワクします。皆が競争相手であると同時に仲間のように感じます。

トランジションエリアは細長い。

 会場に向かうとハイテンションな音楽が流れています。高まった気分がここに来て一層上がります。

会場は雰囲気が出来上がっています。気分が高まります。

 スイム

 まずはスイムが1.9kmあります。湖ですから、波が立たず、非常に泳ぎやすいです。海水ではないので水を飲んだとしても全く不味くありません。外の気温は10度程度でしたが、湖はウェットスーツを着ると全く寒くなく、非常に快適に泳ぐことができました。

スイムスタート!

 バイク

 スイムが終わると次はバイクです。何と90km。長い旅に出ます。

 千島湖のコースは山のアップダウンが強烈です。行きの45kmに3回の急な坂があります。そして、帰りも同じ道ですから3回の急な坂があります。この6回の急な坂で完全に体力を削ぎ落とされます。これは辛かった…。

 途中、数箇所にエイドがあります。45km地点にはトイレもあります。飲み物や、バナナ、栄養補給食品、など充実してました。「ボランティアの方々が運営してくださっているのかなぁ、ありがたい」と思いながら帰りの45kmも頑張ります。

エイドには助けられました。
特にバナナにはおせわになりました。
トイレ近いのであって良かった…。

 アップダウンはとても辛かったのですが、それ以上に自然の中を疾走する快感と、素敵な自然の景色に癒されました。

 ランニング

 3時間30分のバイクを終えて、ランニングです。何と21km!死にそうになりながらも、踏ん張ります。平坦だと聞いていたコースですが、走ってみると結構なアップダウンがあります。バイクの後で足がやられているせいか、余計にちょっとした坂がきつい。何とか最後まで走り抜くことができました。

最後に

政府の厳しいコロナ政策の中で、こんなに素晴らしい場所で大会に出場できたことにとても感謝しています。スタッフさんや、エイドで飲食を準備してくれる人たちもありがたかったです。「頑張ってー」と声をかけたりもしてくれました。地元の方々でしょうか。街も人も暖かいところでした。来年もまた来たい!

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