【上海】個人所得税の控除をスマホアプリで申請することが可能になった!
個人所得税の控除が変わった
昨年から個人所得税の計算方法が変わりました。米中貿易戦争による景気落ち込みを留意してか、税金の取り過ぎを気にかけてなのか、減税措置が取られています。気づくとすぐ税制が変わります。びっくりするほど素早いです。
中国は税金がすぐ変わる
わたしが上海に来たのはちょうど3年前の2016年12月でしたが、以降増値税(日本でいう消費税)の税率も2、3回変わっています。減税の方向に。日本ではやれ8%だ、10%だと大騒ぎしていますが中国ではあっという間に変化していきます。誰も共産党には逆らえません…。
減税を実感できる
どんどん減税が進む中、個人所得税も変化がありました。手元に残る給与がかなり変わり、国の政策が手元に来ていることを実感できます。
所得控除の種類
2019年より、以下の支出があると、所得控除を受けることができるようになりました。
- 子女教育支出
- 継続教育支出
- 大病医療支出
- 住宅ローン支出
- 住居賃貸支出
- 扶養家族支出
上記は外国人も享受することができます。わたしの場合、上記5と6の所得控除を受けることができました。5.はつまり、住居を借りていて、毎月の支払いがある、ということです。6.は60歳以上の父母がいるかどうか、ということです。住居の負担や仕事のできない家族がいるという負担に対しては所得の控除がなされます、というのが主旨です。その他は、お子さんの教育費、大きな病気、住宅ローン、などの支出に対して控除が受けられる、ということになります。独身のわたしには今のところ関係なさそうです…。
以前は外国人はスマホで申請できなかった
ところでこの減税措置を受けるためには国に申請を出すこととなりますが、現在はスマホのアプリで申請することができるため非常に便利になっています。実は外国人は昨年(2019年)の際はスマホ経由で申請はできなかったようです。システム上の問題と思われます。
外国人もスマホで申請できるようになった
それが2020年からの控除申請は、外国人もスマホ経由で申請できるようになりました。アプリのQRコードは以下です。
スマホのアプリを使ってまずは「ログイン」をすることとなりますが、事前に税務局に届出をして、「ログイン番号」を取得しなくてはなりません。これは本人が行かなくてよいようで、わたしの場合は会社の人が代わりに行ってくれました。パスポートの原本は必要であったので渡しました。そして無事会社の人が以下の「ログイン番号」記載の資料をゲットしてくれました。
ログインするのに一苦労
さて、この「ログイン番号」を使ってアプリ内でログインします。中国語で「注册(チューツ)」といいます。
アプリ内の指示に従って、パスポートナンバーなどの個人情報を記入していきます。順調に進んでいきます…、と思いきや、最後で何やら弾かれてしまいます。弾かれたのは「ユーザー登録(用户注册)」のところです。
「ネットの状態が悪いので、のちにまた試して下さい」
おかしいな…。ネットの状態も悪くない、モバイルデータ通信もオンにしてあるし。混雑しているのかな?と思い1日待っても変わらない。中国人の友達の中国携帯を使ってもうまく行かない。これはおかしい!パスワードもしっかりローマ字の大小、数字、特殊文字を含めてもうまくいきません…。
ようやくログインできた!
ふと、「登録名」のところに目がいきます。「もしやこれでは?」今まではローマ字で「SATOH MASARU」(←適当な名前を使ってます)と書いていましたが、試しに「SATOHMASARU」とスペースを開けないようにしました。すると!
成功!ログインできました…。なんじゃそら…。めっちゃ分かりづらい。まぁとにもかくにもうまくいきました。ちなみに「ログイン番号」は7日間の有効期限がありますのでそれまでにはアプリ内でログインしなくてはなりませんのでご注意下さい。とりあえず第一関門突破…。
アプリ内の控除の申請
次は2020年の控除の申請をしなくてはなりません。わたしの場合、2019年に引き続き「住宅賃貸料」と「扶養家族支出」に対しての控除を申請します。申請をするにはホーム画面(首页)にある項目をタップします。
すると、2019年までに申請していた項目が出てきます。もしその情報を修正する必要があれば適宜修正します。
わたしの場合、ちょうど引っ越しをしたばかりでしたので登録住所が異なっていましたので記入し直します。また、父の名前も間違っていたので再度記入し直します。修正をしたところで右上の「一键确认」をタップすると登録されました。一度登録してもまた情報は修正することができましたので、間違えても問題なさそうです。
外国人対応も大分してもらえるようにはなってきましたが、まだまだ不便な所が多いですね…。まだまだ苦労がありそうです。