来チャイナ-上海

【2021年11月上海】荷物集積場「菜鸟」、ネット通販の商品を預かってくれる正義の味方

先日の11月11日は「独身の日」、仲間との話の中でもお互い何を購入したか、などの会話をよくします。NHKのニュース情報によれば、11月1日から11日までのセール期間で取引総額9兆6000億円とのこと…。僕の場合、「タオバオ」というネット通販サイト(日本でいうアマゾン)を頻繁に利用します。とにかく安いですし、商品数がとんでもないです。そういった背景もあって、現在中国人はネット通販をよく利用するわけですが、膨大な数の荷物を捌くのは至難の業。ですが、それを可能にしている、団地内にある、荷物集積所「菜鸟(ツァイナオ)」があります。僕が自宅に不在でも、この集積場が荷物を預かってくれる、とても便利な場所です。

荷物集積所「菜鸟(ツァイナオ)」

ネット通販サイト「タオバオ」で購入すると、この荷物集積所に届けられます。スマホの「タオバオ」アプリ内で自宅に届ける、という選択肢もありますが、独身の僕は殆ど自宅不在のため、この荷物集積所に届けるようにしてあります。写真にもある通り、大きいものから小さいものまですごい数の荷物です。

「菜鸟」ができた経緯、「荷物置きロッカー」

ネット通販サイト「タオバオ」などの利用が近年、かなりの数増えています。購入した商品が、そのまま家庭にスムーズに届けば良いのですが、そうも行きません。皆不在にしていることもあります。そこでできたのが「荷物置きロッカー」。購入した商品がこちらのロッカーに届けられます。後は自分の好きな時間にロッカーに商品を取りに行き、スマホで開閉、という流れです。しかし、ネットで購入する人が増えてきたため、ロッカーだけでは商品が入りきらなくなりました。

「菜鸟」と「荷物置きロッカー」との相違点

さて、ロッカーに入り切らなくなった荷物をどうしようか。これを解消したのが「菜鸟」です。狭い部屋ですが、ここに荷物が集められるようになりました。そして、今までと違うのが、「管理人」がいることです。「管理人」のお兄ちゃんがずっとここにいて、商品を管理してくれています。全てシステム上でも管理されていて、スマホの「タオバオ」アプリ内にもリアルタイムで状況を把握することができます。例えば、ここで商品を受け取った際は、すぐにアプリからの通知が来るようになっています。

中国らしい整理方法

日本人から見るとぱっと見、整理整頓されているとは思えないです。荷物は床に置かれているし、そこら中に大切な商品を放ったらかしにされている気持ちになります。

しかし、中国人からすれば、大切なのはダンボールや梱包の中身であって、外側ではない、ということです。商品自体が使えればそれで問題ありません。梱包されたものは汚れていようが、潰されていようが構わない。それが彼らの価値観です。

これだけバラバラに置かれていたら、商品がどこにあるか分からないでしょ!商品を探すのにも一苦労だ!と思われるかもしれませんが、実は管理人のお兄ちゃんは自分の頭の中で整理しています。僕が管理人のお兄ちゃんに商品ナンバーを見せると、テキパキ探し始めます。そして、あっという間に商品を渡してくれます。我々は、「このお兄ちゃんの頭の中だけで整理されているが、他の管理人には情報が共有されていないじゃないか、他の管理人に変わった時引き継ぎがなされないではないか」、と思います。ここら辺は中国人のある意味適当さ、というか柔軟さ、があります。その時は、その時、ということでしょう。

なぜネットで購入する人が増えたか?

圧倒的な商品数と安さでネット通販の利用者が増えています。安いものでは10元(170円)からあります。送料はかからないの?と思ってしまうほど安いです。下の写真は「菜鸟」にあった送料価格表ですが、中国国内に荷物を送るのに5元、10元、高くても20元(340円)、というレベルです。

偽物を摑まされないか?と心配する人も減っています。「タオバオ」では返品が非常に簡単です。商品が気に入られなければ、送り返せば良いだけです。安心して購入することができます。

街中、大量の荷物を持って走る電動バイクで溢れています。これを見ると、送料の安さに少し納得が行きます。どんだけ荷物もって走るねん!と思ってしまうほど荷物を持っています。しかし、聞いたところ、彼らの月収は非常に高いとか。頑張る人で1万元(17万円)?も貰えるとのこと。これは、中国では悪くない給与です。ここら辺の詳細は不明ですが、興味のあるところです…。

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