【2022年3月上海】中学生が着用する赤いスカーフ「红领巾(ホンリンジン)」を調べてみた
通勤時に通り過ぎる中学校があります。生徒達には制服と言いますか、決まった服装をしないといけないらしく、毎日同じ格好をして通っています。紺色の上下服なのですが、首には赤色のスカーフを巻いています。このスカーフが何なのか調べてみようと思います。
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赤いスカーフ「红领巾(ホンリンジン」
この赤いスカーフは中国では「红领巾(ホンリンジン)」と呼ばれています。このスカーフは「少年先鋒隊員」の印、と記載されています。赤旗の一角であり、革命戦士の血を表しているのだとか。「血」って何だか怖いです。
「少年先鋒隊員」とは
中国の全国的な青少年組織で、主に課外活動を通じて共産主義を学ばせ、将来の共産党員を育成しているようです。課外活動を通じて様々なことを学ぼうという点では、日本のボーイスカウトを思い出しましたが、共産党員の育成を目的としている点では大きな違いがあります。
赤いスカーフは小学生と中学生がつける
赤いスカーフには「小さい」サイズと、「大きい」サイズの2種類があるとのこと。小学校低・中学年は小さいサイズを、小学校高学年と中学校の隊員は大きいサイズを着用するようです。ただし、小学校低・中学年の人でも身長の高い人は大きいサイズも許されています。
赤いスカーフをつけなくて良い時
スポーツ、仕事、自宅でのお休み中は赤いスカーフはつけなくていい。暑い時はスカーフでなくエンブレムの着用で良い、とのことです。何だか面白いです。
赤いスカーフの規格
小さいサイズと大きいサイズがありますが、ちゃんと大きさと材質が決められています。
赤いスカーフの着用方法
着用方法まで決まっています。これ以外の方法で結ぶと罰せられるのかな?笑
通販最大手の「タオバオ」アプリで赤いスカーフを検索してみた
十枚でなんと26.9元(484円)程度、つまり一枚あたり50円弱で購入できそうです。安い!
国の法律、というか共産党の規定で赤いスカーフのことに関することが記載されていることに驚きです。日本で同じようなことで思い当たるものといえば「ランドセル」。法律に詳しくはありませんが、「ランドセル」に関する法律はないのではないかと思います。むしろ最近ではランドセルが高価すぎて、リュックでいいのでは、何ていうことも聞いたりします。
毎日通勤時にすれ違う、将来の共産党員。中国の良き将来に向けて頑張って下さい!