【2020年4月上海】4日コロナウイルス現地状況−清明節、中国全土で10時から3分間の黙祷
春分の日から15日後に毎年ある、中国の清明節。清明節は日本でいうところのお盆のようなもので、皆お墓参りをする風習になっています。
コロナウイルスの影響もあってお墓参りがまともにできない状況ですが、先日は中国の全土を挙げて追悼が実施されました。
午前10時にはどこからともなく音が鳴り、3分間の黙祷が捧げられました。
現在のところで中国の合計感染者数は82,930名、死者数は3,338名。本当に多くの人が亡くなりました…。
実は4日に中国のスマホアプリを使用しているといつもと画面が異なっています。例えば、ミュージックアプリで有名な「QQ音乐(音楽)」。画面の色が灰色になっています。
それ以外にも通販大手「タオバオ」、外食デリバリーサービス「美团」、ミュージックアプリ「网易音乐」、店舗検索「大众点评」、電子スーパーアプリ「盒马」など、全て画面が灰色になりました。
最初は何で灰色なんだろうと不思議に思いましたが、実は肺炎で亡くなられた方々への配慮でした。
今回の新型肺炎を抑制するべく、中国はトップダウンで徹底的に政策が実施されました。国民一人一人にまで行き届いた政策は本当に見事だなと感じています。国命令一つで街中に本当に人が一人も居なくなってしまう…。良くも悪くも今の日本とは大違いですね。
そして、今回の清明節でも中国全土で黙祷。アプリ内を見ても、被害者への配慮がある。この統一感はなかなか素晴らしいなと胸が熱くなりました。
本当に少しでも早く立ち直れるよう願っております。