【2022年3月上海】上海市の本気、スクリーニング検査で2,600万人の大規模捜査が始まった!
事前通知なし、突然の団地封鎖
朝起きていつも通り出勤しようとすると何やら外が騒がしい…。大勢の人がPCR検査のために列になっています。
なんとなく覚悟はしていましたが、ついにやって来ました、48時間の隔離。事前通知なく突然でした。噂では聞いていましたが、上海市内で全員PCR検査をする「スクリーニング検査」です。時間と場所を区切ってPCR検査を実施していくやり方です。
アパートの入り口をよく見てみると紙切れ一枚が貼り付けてあります。よくよく読んでみると、なるほど、48時間の団地封鎖、そしてそのうちに二回PCR検査をしなさいと書いてあります。あまり詳細が記載されていないところが中国らしいです。
団地の出入り口の門前に行くと、封鎖されています。簡単に出ようと思えば出られるけど、街中のカメラで追いかけられでもすればすぐ逮捕。やはりリスクは負えません。
先日から、48時間の隔離は上海市内で実施されていましたので、「ついに我が身にも降りかかってきたか」という感じでした。この隔離期間中に同団地内に感染者が発見されると、さらに12日追加で隔離になるという仕組みです。12日間の隔離だけは嫌だ…、と願うばかりです。
PCR検査をすることに
朝の出勤で早い時間帯だったので、あまり並ぶことなく検査まで10分程度で終わりました。
検査は衛生面もへったくれも無い、簡易テントで行われます。
並んでいる間にスマホのアプリ内でPCR検査の予約をします。QRコードが出れば成功です。これをスキャンすれば、検査結果は後ほどスマホで表示されます。
PCR検査は鼻か喉か…。鼻は嫌だなぁと思っていたら、喉でした。良かった。人生初の喉での検査でしたが、全然痛くない。え、これでいいの?と思ってしまうほどでした。とりあえず無事終わってホッとしました。自宅に戻ります。
検査は昼過ぎまで行われていて、午前中はずっと行列ができていました。早い時間にやって良かったぁ…。
医療従事者が足りなく、ボランティアの人達も手伝っているようでした。最近は医療従事者は大変だとの噂です。本当にご苦労様です。
団地封鎖も困ることは少ない
今回は「自宅隔離」ではなく、「団地封鎖による隔離」でしたのでまだマシでした。団地内は歩けます。割と皆、自由に歩き回っています。
食料などはどうするのか?この状況下でも外食デリバリーサービス「外卖(ワイマイ)」は機能しています。中国では当たり前のサービスで誰もが利用していますが、団地が封鎖されていても利用可能でした。門前にはすでに棚が設置されています。ワイマイを頼むと、門前にある棚に置いてくれます。2年前コロナが始まったばかりの頃も同じようなことがありましたが、久しぶりにこのシステムが帰ってきました。
団地内にもいくつか小さいコンビニのようなものがありますが、そこでも水などが購入できました。皆もうこのような状況になれたのか、我先に食糧を買い込んで、ということもなさそうです。物流を止めない、ということもあるようなので食っていくには困らなそうです。
郵便物も機能しています。ネット通販で購入していたものも門前に取りにいけば、管理している人が渡してくれます。すでに門前にはすごい荷物の数が…。ここから手渡ししているようです。この柔軟性が本当にすごい。
外にも出られるので空気を吸うことはできますが、やはりどこにも出かけることができず自宅に引きこもるのは気が塞がります。
上海市の政策がもはや複雑すぎて分からない
毎日さまざまな情報が入りすぎて、何が必要な情報なのか、何が必要ないのか、訳がわからなくなります。日によって政策は変わりますし、地域によっても政策が異なります。いつの間にやら「重点地域」、「非重点地域」などと区別され、「重点地域」にはより厳しい政策がなされます。区、街道、団地、でもそれぞれ政策が異なります。人によっては48時間の隔離が延期になったり、PCR検査を4回、6回受けたり、など様々な声を聞きます。
僕の住むアパートの門前に貼られた紙には「48時間の封鎖、二回のPCR検査実施」と記載されていますが、その日の午後に上海市から次のような発表がありました。「非重点地域」では一回のPCR検査のみで、封鎖措置は実施しない、と。確かにこの発表があった後、近所のおばちゃんに聞くとPCR検査は一回でいいとのこと。混乱しますが、すごいスピード感で、そういう意味ではあっぱれです。
余談
今回のスクリーニング検査も人々は「またか」と意外と冷静です。色々面白い情報もWechat(日本でいうLINE)で日々流れてくるのでご紹介します。
犬もPCR検査をさせられているようです…。本当かな?
現在までに発生した感染者のマップです。画像だけみるとすごい数に見えますが大丈夫でしょうか。
上海の新しいアイドル「SHGL48」、つまりSHは上海、GLは隔離(GELI)、48は48時間です。画像には「请问你加入了吗?」、つまり「このグループに加入しましたか?」と48時間隔離を揶揄しています。
すでに感染者の多い、「徐汇区」と「嘉定区」というエリアは区長の首が飛んでいると噂もあります。一番ヒヤヒヤなのはきっと上海市長でしょう。ここで見せ場を作らないとやばい、ということでこれだけ大規模な政策がなされています。
団地封鎖の通知もなければ、団地封鎖解除の通知もありませんでした。予定では48時間の隔離、とのことでしたが、一日で急に解除されました。同じ団地内に感染者はどうやらいなかったようです。ですが油断は禁物、すぐに48時間隔離は行われます。隔離が終わったと思いきやまた隔離、、、なんていうことはザラにあります。とりあえず業務に支障のないように、会社のパソコンは自宅に持ち帰るようにします…。はぁ、早く終わらないかな、コロナ。